DOMANI・明日展2010(国立新美術館)
[2011年1月の出来事です]
2010/12/11(土)~2011/1/23(日)に開催されていたDOMANI・明日展2010(ドマーニあすてん)/未来を担う美術家たち<文化庁芸術家在外研修の成果>に行ってきました。
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国立新美術館
〒106‐8558東京都港区六本木7-22-2 TEL.03-5777-8600
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~在外研修(新進芸術家海外研修制度)とは~
文化庁が、若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野について研修する機会を提供するもので 1967年(昭和42年)から実施。美術、音楽、舞踊、演劇、舞台美術等及び映画、メディア芸術を対象に 1年、2年、3年、特別派遣(80日)の各種がある。研修員は、大学などの教育機関や工房における研修、一流アーティストによる個人指導等さまざまな形態で高度で実践的な研修を行っている。
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観覧料1,000円のところ割引の800円で入りました。
このパンフレットの左上にあるコスプレ風の作品を見たいなと思ったのがきっかけです。
作者は鈴木 涼子さんです。
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鈴木 涼子さん(1970年生 札幌市出身 フォトグラファー)のブースです。
2007年に文化庁芸術家在外研修員としてドイツで研修を受けたそうです。
美術館内は当然ですが撮影禁止!!
ココからの写真は、鈴木 涼子さんのHPからの引用です。
写真のサイズが小さいので、画像をクリックして元のサイズでご覧下さい。
ANIKORA-kawaiiを始めとして17点の作品が展示してありました。
アニコラシリーズは、アニメの美少女キャラの「フィギュア」を使っている作品です。最初のシリーズではフィギュアがほとんど全裸でしたが、今回のシリーズでは、日本のアニメによく みられるような、さまざまな種類の制服を着ています。ある年齢の少女たちのための特別な服、言い換えれば、一定期間大人たちに押しつけられた「型」である制服を着たフィギュアが、裸よりも挑発的に見えるのはなぜでしょうか。この期間限定という状況が、様々なイメージを喚起するのでしょう。日本では若さを非常に特権化していますが、この状況は加速の一途をたどっているように見えます。大人達や一部のメディアから、勝手に価値をつり上げられた少女達。彼女達は自己をモノ化する事によって、自ら築いたネバーランドの住民となったのです。そこは、誰にも手出しの出来ない王国。しかし、帰り道は用意されているのでしょうか?
アニコラシリーズの顔は???
作者の鈴木 涼子さんの顔とのことらしいです。
ハイ! パンフレットに出ていた作品がコレです。
コレが見たくて来たといってもいいでしょう。
可愛いモノに囲まれている国、日本。
私自身可愛いものを自然に受け入れて、思春期を過ごしましたが、最近「カワイイ」ものがこんなに巷に溢れかえっているのは、日本だけだと気がつきました。
ANIKORA第3弾となる今回のシリーズは、「カワイイ」をサブテーマにしています。ANIKORAシリーズの基調テーマであるアニメの美少女キャラは、男性視点を非常に判りやすく反映していると言えますが、「かわいいモノ」達はそう簡単ではありません。
身の回りを沢山の「カワイイ」で固めているオンナノコ達は、可愛いモノに囲まれることで、何かを表現して、他者へ向けて発信しています。
「カワイイ」事は、少女達にとって、一番の価値があることですが、彼女達は、カワイイを纏うことで、何から身を守ろうとしているのでしょうか?
(2009年4月 鈴木涼子)
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