PHILIPS LHH800R 退院_その1_完治しての帰宅!
回復不能な状態となったPHILIPS LHH800R、本当は“ぽよりん”の方が治したかったのではなかったのかもしれないと思うのです。
PHILIPS LHH800Rの方が何とかして治してもらって“ぽよりん”のそばにどうしてもずっといっしょにいたかったのではないかと。
電化製品の運命、壊れて直せない修理不能状態となったら粗大ごみとして捨てられるのが普通のこと。
『なぜベストを尽くさないのか!』
PHILIPS LHH800Rに魂が宿ってしまったのではと思っています。
1994年頃に購入したときを思い出してみました。
ケンウッド、ビクター、ヤマハ、デンオン、ソニーなどとブラインドで聴き比べたときに明らかにPHILIPS LHH800Rだけが異質な音に聴こえました。
CDに入っているデジタル符号を正確に並べてみましたという淡麗辛口の日本製の25万円台の5機種。
それに対して、独特の空気感で厚みのある濃厚な音場を作り上げるPHILIPS LHH800R。
ひとことで片づけるならば、デジタル vs アナログ!
当時、CDプレーヤーよりもアナログのレコードプレーヤーの方が数段よい音を奏でていましたから、それに近いものを選んだわけです。
PHILIPS LHH800Rって何者か?
ネットで少し調べ見ました。
動作不能のジャンク品にも関わらずオークション等で20万円台(異常値)で落札されることもあるようです。
当時フィリップスが開発したDAC(デジタルアナログ変換器)は、TDA1547というもので『DAC7』と呼ばれ、今でも根強い人気があるとのこと。
『DAC7』は1990年代に、その栄光を欲しいままにした1bitDACの代表格。
TDA1547はPCMは扱えない「1bitデータ専用」のDACチップで、当時1bitデータを送受信することは一般的ではなかったため、SAA7350とTDA1547のペアはセットで使われていました。このセットは『DAC7』という愛称で、当時の高級CDプレイヤーに幅広く採用されていました。いまだに一番音質に魅力を感じるのは、この当時のDAC7搭載システムだと明言するオーディオマニアも数多くいるようです。
うーーーん、そうなのか。
魔性の○○なんだな、きっと。
メーカーでの修理ができないと断られて途方に暮れていましたが、治せるという修理店を見つけ、そこに預けてから約1ヵ月経った先週の木曜日に帰って来てくれました。(関連記事…なぜベストを尽くさないのか~PHILIPS LHH800R 治るかも~入院)
完治して戻って来た魔性のPHILIPS LHH800Rさんの開封ショーをどうぞ。。。
Canon PowerShot S120 at f1.8 1/30sec.(ISO160)
Canon PowerShot S120 at f1.8 1/30sec.(ISO100)
カルテです。
メーカー修理不能の最大のポイントはピックアップユニット、つまりCDを読み取るレーザーレンズがなかったから。
それを不思議にも持っている修理工房との出会いがあったから。
Canon PowerShot S120 at f1.8 1/30sec.(ISO320)
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO200)
取り外したピックアップユニットが厳重に包まれています。
「ピックアップユニットを同梱しております。その際、補修用予備部品としてストック頂けるよう静電防止のためのコネクタ端子保護及び、全体をアルミで保護しレンズ周りを移動の際のダメージが発生しづらい様テープで保護しております」
ピックアップユニットは完全に壊れていたわけではないということは、今度ダメになることがあった場合にコレを使うことができるということ!!!
魔性のPHILIPS LHH800Rさんは、まさにずっと“ぽよりん”のそばにいることができるよね、うれしい~。
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO160)
さて魔性のPHILIPS LHH800Rさんを取り出さないと。
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO125)
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO125)
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO250)
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO250)
Canon PowerShot S120 at f2.2 1/30sec.(ISO320)
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コメント
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おはようございます
よかったですね 直らないと思ったモノが直って戻ってきたときってほんと万歳したくなりますね
期せずして私もCDプレーヤーの遍歴上げました なかでもCDP-555ESDはフィリップスのDAC
使われていますよ 奇遇ですね
投稿: カメラ夢遊 | 2016年10月24日 (月) 06時03分
JIS規格で最貧半盤終了後7年で修理不能になるようですね?
我が家でもパソコン用のプリンター(Canon製)が修理不能に・・
パワーアンプとプリアンプも故障したら修理不能らしい・・・・。
古くても治してくれたアキュフェーズも遂に修理不能になるか?
製品販売期間を長くして修理してくれれば無駄が無くなるのに・・・・!!
投稿: るーちゃん | 2016年10月24日 (月) 12時27分
★ カメラ夢遊さん、おはようございます。 (17℃/1m/s)
カメラ夢遊のCDプレーヤー遍歴のところを覗きました。
ソニーのもフィリップスのDACなんですね。
まさに奇遇ですね。
投稿: ぽよりん | 2016年10月26日 (水) 04時54分
★ るーちゃんさん、おはようございます。 (17℃/1m/s)
るーちゃんさんのところのパワー&プリアンプは故障したら修理不能なんですか。
JIS規格の7年というのは知りませんでした。
家電製品の修理に関する消費者保護は経済産業省だったかな。
修理部品の最低保有期間があって、ものにもよりますが8年。
8年持っていればよいという指導であって、製造完了から
8年は修理せねばならないというものではないようです。
補修部品を持っていればよくて、修理するかしないかはメーカーが
決めればよいようです。
エソテリックに1ヵ月前に問い合わせたら、ルール通り8年は
部品を確保するようにしているが、修理に関しては、購入後6年をメドと
お考えいただければ、と言ってました。
ラックスマンは、何年経過していても直せるものならやりますと。
1月に12年経過しているアンプ、直してもらいましたよ。
メーカーによってだいぶ違いますね。
投稿: ぽよりん | 2016年10月26日 (水) 05時07分